容疑者Xの献身 観た ※ネタバレ
※ネタバレ注意
いまさらながら
容疑者Xの献身をツタヤでDVD借りてみた
小説は読んだことあるけど、劇場版のほうは見たことなかった
容疑者Xの献身って
究極の自己犠牲なんだなあって思わされる作品なんですよね
主人公 湯川学(福山雅治) 犯人役の主人公 石神哲哉(堤真一)
あらすじ
花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
旧江戸川で死体が発見される。警察は遺体を富樫と断定し、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。湯川は当初傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。
wikiよる抜粋
ってか、石神役ってなんで堤さんなの
石神って原作では丸顔で老け顔で薄毛で顔にコンプレックスを感じていて
同級生の湯川に 石神は
「それにしても湯川はいつまでも若々しいな。俺なんかとは大違いだ。髪もどっさりあるし」といって容姿端麗ではなく、むしろブサメンなんだよね
湯川は、石神が昔は数学一徹で容姿を気にするような人間じゃない
恋をしているんじゃないかって つまり 花岡親子の犯罪に加担してるんじゃないかって思うシーンなのに
堤さんが石神役ならそんな印象受けないやないかーい
自分は原作からイメージする石神役は
まあ、最初から犯人はわかってるミステリーの犯人役って
主人公のようなものだから、見栄えがする役者じゃないと成り立たないのでしょうね
花岡靖子が ホステス時代に懇意にしていた工藤邦明とホテルで会ったりしていると
シーン、お互いに好意を寄せてる関係なのですが・・・
工藤役がダンカンなので なんだかなあ
原作では、富樫との離婚に便宜を図ったりして、警察も共犯者は工藤なんじゃないかと疑っていて、工藤に問い詰めると花岡さんはそんなことする人じゃないと激怒する人なのですけど、劇場版では省略されてたね
劇場版では、ダンカンがやってるから胡散臭い人に感じちゃうんだよね。
ここの工藤と花岡が会ってることは 石神に知られてしまいます
(というか花岡靖子は工藤(ダンカン)に好意を寄せてるけど、石神(堤真一)の方がいい男でしょ、自分のために共犯になってくれるような人ですよ )
石神は、そんなことするのは裏切り行為だ
私があなたのために何をしたと思ってるんだって脅迫文を花岡に送り
工藤には、おまえは花岡に相応しくないとの脅迫文を送る
あらら、なんか怪しくなってきたヽ(・∀・)ノ って盛り上がるシーンです
花岡靖子は、こんな脅迫されるんじゃ
富樫が石神に代わっただけじゃない これから一生 石神に付きまとわれるのかと
絶望するのも見どころ
(ちなみに娘のミサトは 工藤(ダンカン)なんかと会うなよ 石神さんに知られると大変だよってスタンス )
このあたりで石神が完璧に仕上げた犯行も、湯川は薄々気づきつつある状態
ただ、石神が脅迫状を送りつけてたのも、花岡親子を守る手段だったのです。
湯川が着実に真相に気が付いてるのを把握し、最終手段を行ないます。
石神から花岡へ ポストに指示した手紙を入れたので
確認後捨ててください。これが最後の連絡です。といい電話は切れます。
後になり
石神が自分が犯人だと言って自首したことを刑事たちから聞かされ 娘のミサトは
隣の部屋で盗み聞きして、一人静かに涙するシーンは原作にないけど、このシーンは良かった。むしろ原作では、娘の心情の記載が希薄だったような気がする。
劇場版ではなかったけど、小説版では 石神が自首したあとミサトは自殺未遂起こしてるからね
小説ではミサトの心情が描写が少ないから突然すぎるってなっちゃうんけど
劇場版では、「石神さんの言うとおりになってるねすごいね」とか
常に石神に常に気にかけているところがあった
石神から最後に花岡へ渡されていた手紙には
「花岡靖子様、この手紙を読み終えたら必ず処分してください。
警察が来たら、何者かからストーカーを受けていたと言って下さい
そうすればお二人は守られます
工藤邦明さんは誠実で信用できる人物だと思われます。
彼と結ばれることは、あなたとミサトさんが幸せになれる確率を高めるでしょう。
本当に
本当にありがとう。
どうか幸せになって下さい。私の事は全て忘れて下さい。
決して罪悪感など持ってはいけません。
あなたに幸せになって貰わなければ、私の行為は全て無駄になるのですから」
ここまで人は愛する人のために自己を犠牲に出来るんだ
って思わされちゃいます(´・ω・`)
石神は、花岡とは両想いであり、善意で 花岡の元夫の富樫を殺害してやった。
花岡に話すと警察にばれるから、花岡は犯行については知らない
感謝されて当然なのに、花岡は工藤という男と密会している。
これは裏切り行為であると警察で自供します。
小説版の拘置所で、石神が花岡親子を守れたという安堵し
数学なんでどこでもできると天井のシミを利用して四色問題をやるところ、
劇場版ではどう表現するんだろう 省略しちゃうのかな
石神の数学への思いを表現しているところだから省かないでほしいなって思ってたけど
ちゃんと表現してくれてよかったよかった
劇場、小説 最大の見せ場は、ラストの花岡靖子が一緒に罰を受けますといい
それを聞き 石神が慟哭するシーン
ここのシーンは、堤さんさすがって思いました(>_<)
石神の慟哭は何が理由なのかを考えさせられますが、原作でも劇場版でもここって説明足らずでわかりかねますね
花岡の自供で自分の苦労が水の泡になってしまったことなのか
花岡が私なんかのためにどうしてここまでしてくれるんですが私も一緒に罰を受けますというやっと気持ちが通じ合ったことへのささやかな喜びなのか
幸せになってほしいと思った花岡親子が自供して平穏に幸せに暮らすことを放棄したことへの悲しみなのか
どれかなんか(もしくはほかに理由があるのか)読み手に判断してくださいってことなのでしょうかね(ー_ー)
あとね石神が過去に首つり自殺しそうになる場面みて、おいちょっと室内で死ぬなよ
おい、やめろ 室内で死んじゃったら事故物件になっちゃうじゃないか!!
仕事柄突っ込んじゃった
室内でなくなる迷惑極まりないんだけど(´・ω・`)
あと、なんで花岡親子のアリバイを警察は崩すことができなかったのか
この石神がやったトリックは、結論から見ると単純ですが、これならどんなことをしても警察は花岡親子の犯行当日のアリバイを崩すことは不可能でしょっていうトリックでした。
ここは、石神の作るテストは難しいのでしょうね言われてそれに対して答えたことが伏線になってますね
「単純な引っ掛け問題ですよ、幾何のように見えて関数の問題なのです」
どういったトリックだったのかは、原作かDVD借りてみてください( -ω-)
まあ一行で容疑者Xの献身の感想をまとめると
コミュ症を究極に美化したらこんな人になるんだろうな
って感じ